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カーボンの平織りと綾織り

カーボンの平織りと綾織り

オートバイ部品や車の内装パネルなどですっかりお馴染みのカーボン素材。
しかしカーボンパーツに[平織り]とか[綾織り]という表記をよく見かけますが、その違いって一体何でしょう?
実はこの[平織り][綾織り]という名称はカーボンの為にある言葉ではなく、織物(繊維)の織り方の違いを指します。
市販されているカーボン製品を手にとっても既に[板状]になっているために実感しにくいかも知れませんが、もともと縦・横方向に炭素繊維(カーボン・ファイバー)を織り込んだ[布状の素材]を貼り合わせて造られているのがカーボンパーツなのです。
つまり模様の違いはその[織り方]に起因します。

平織り -plain weave

平織りカーボン

※イラストで、仮にブルーが縦糸、グレーが横糸とします。
平織りとはご覧の通り縦糸と横糸が交互に編み込まれており、光の反射によりちょうどチェッカーフラッグのような模様になります。
縦横の繊維がガッチリ組み合わさっており、レーシングマシーンなどがカーボンを使う本来の目的、[軽量かつ強い]という特性を生み出します。
製品に[平織り][綾織り]の表示がない場合は、一般にこの[平織り]が使われている事が多いです。

綾織り -twill weave

綾織りカーボン

いっぽう綾織りはどうなっているかと言うと、縦糸と横糸が交互ではなく、一度交差したあと一本飛ばしに編み込まれています。
もともと衣類などを[柔らかく織る]ために考えられた手法であり、縦・横の接点が乏しく、当然平織りのカーボンパーツと比べて強度は格段に落ちます。
ではそんな本末転倒な[綾織り]を何故使うのことがあるのか?
画像をご覧頂くと判ると思いますが、カーボンの場合光の反射でナナメに大きな模様が現れ、平織りに比べて[派手]なのです。
つまりドレスアップ・パーツとして[魅せる]選択ですね。
ちなみにこの[綾織り]カーボンは、型に貼る前の繊維状態の結束が非常に弱く(作業中にバラける)、職人泣かせの素材でもあり、複雑な形状を造ると模様が汚くなったり、継ぎ目だらけになりやすいのが難点です。

カーボンパーツ

Photo: [883R.jp] スポーツスター用カーボン・タンクプロテクター(綾織り)

[2009/10/05]

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