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スポーツスターのオイル交換

スポーツスターのオイル交換

シロウトが下手に触るよりも整備はプロに任せる・・・・それも正論でしょうけど、メインテナンスの基本中の基本、オイルの交換ぐらいは自分でやってみると良いと思います。
サービスマニュアルでは8,000kmごとの交換が指定されていますが、エンジンの発熱量が大きいため一般には 3,000~5,000km程度を目安に交換する人が多いです。
また殆ど距離を乗らない場合でも、封を切ったオイルは大気に触れる事で酸化が始まり、湿気にも弱いものなので、最低でも半年に一度ぐらいは交換する事をお奨めします。

古いエンジンオイルの抜き取り

作業前にエンジンを掛けてオイルを温め(=柔らかくなる)、抜きやすくします。
近所をひとっ走りしてくると良いですが、故に作業は火傷に注意です。
古いオイルを受けるためのパッドか、廃油パックを用意しておきます(容量4リットル以上)。
暖機が済むと少し冷まし、(オイル経路の負圧を減らして抜けやすくする為に)オイルタンクのキャップを外しておきます。
04年以降はキャップを一度プッシュして、左に回転させると引き抜く事が出来ます。
次にドレン・ホースを探します。
スポーツスターはドライサンプ方式なので、国産の多くのようにクランクケースのオイルパンにドレンプラグが付いているのではなく、オイルタンクから下に延びたホースの先端に『栓』がしてあるという原始的な仕組みです。
-03 Sportster2003年までの場合はマフラーステーを固定する為のフレームにドレンホースの先端が差し込んであり、ホースバンドを緩めて引っこ抜くと古いオイルが出てきます。
04年以降はホースの先端にプラグを差し込み車体に固定してありますので、まずはホースを引っ張り出してからホースバンドを緩めてプラグを抜きます。
04~ではオイルタンクから降りてきたホースは前方に折りたたんでいますので、サイドスタンド用のゴム足付近、フレームの内側を探してみてください。
車体を左右に傾けたり揺すったりしてなるべく古いオイルを排出しましょう。
古いオイル(廃油)は下水に流したり出来ませんので、ガソリンスタンドやバイク屋さんに処分をお願いするか、市販の廃油パックを使う場合は廃棄方法が市区町村で異なりますので確認してください(最近は燃えるゴミとして出せない地域が多いです)。

オイルフィルターの交換

次にオイルフィルター(オイルエレメント)ですが、エンジンオイル交換の2回に1回ぐらいのサイクルで取り替えれば十分とされます。
フィルターを交換しない場合は読み飛ばして下さい

1986年以降スポーツスターの純正オイルフィルター品番
63805-80A(ブラック) 63796-77A(クロームメッキ) TC用も可。

カップ式フィルターレンチ取り外しには使っているフィルター形状に応じた工具が必要ですが、位置的に、純正タイプの14角のフィルターと専用のカップ式フィルターレンチの組み合わせが扱いやすく思います(あくまで主観)。
社外フィルターにはツルッとした丸い筒状のものもあり(バンド式レンチを使用)、K&N製は先端部にナットが引っ付いているので専用工具を必要としません。
また少々荒っぽいですが、古いフィルターは再利用しませんので、貫通式のドライバーをハンマーで突き刺して回してしまう方法もあります。
フィルターを外す途中から内部に溜まっていたオイルがこぼれてきますので、先ほど使った廃油パックなどで受け止めます。

フィルター交換

せっかくフィルターを外しましたので、周囲を綺麗に掃除すると良いでしょう。
新しいフィルターを取り付ける前に、新しいエンジンオイルを適量入れて中の濾紙に染みこませます(こぼれないようにフィルターを傾けて回す)。
フィルターのゴムパッキンにはエンジンオイルを塗り、組み付け時にパッキンが破れないようにします。
フィルター交換オイル経路にエアを噛まないようにフィルター内部をオイルである程度満たしておくの理想ですが、水平に取り付けるのでそれは不可能、こぼれない程度にオイルが入った状態で「手で」組み付けます。
ゴムパッキンが当たって抵抗を感じた辺りから3/4回転程度で終了・・・・最初は頼りなく思えますが、エンジンを始動すると圧力が掛かるので大丈夫です。
ここで締めすぎると今度フィルターを取り外すときに大変な目に遭います。
手で締めるのは、工具を使うと締めすぎてしまうからです。

新しいオイルの注入

ドレンホースを一旦差し込み(まだバンドは締めません)、新しいオイルを注入します。

スポーツスターは1クォートのボトル3本弱必要。
粘度は[20W-50]のマルチグレードで通年OKです。

ハーレーには一般には分子構造が大きい[鉱物油]が適していると言われますが諸説有り、オイルメーカーはより高いオイルを売ろうとしますが、化学合成オイルはオイル自体のスペックは優れているもののガスケット類に浸透して滲みやすい問題もあります。
また触媒付きマフラーを使っている場合は鉱物油を燃焼した成分が触媒の寿命を縮めるとも言われていますので悩みどころでしょうか。
チューニング・エンジンやサーキットを走るとかでなければ、純正オイルや、ハーレー用にブレンドされた標準グレードの社外オイルで十分と思いますが、単価を上げるよりは交換サイクルに気を遣う方が得策でしょう。
ただ発熱量の大きなエンジンですから、ディスカウントされている粗悪なオイルはお奨めできません。

オイル交換

最初の1本分をとりあえずオイルタンクに入れます。
次に再びドレンホースを抜いて、新しいエンジンオイルを少しだけ出します(ドレンホース内のエアを抜くため)。
このあとホースバンドでドレンホースを元通りにしっかり固定します。
2本目のオイルを全量と、3本目を2~3割ほど入れ一度エンジンを始動します。
そうする事でオイルフィルターの空間などにもオイルが行き渡り、クランクケースに下がっていたオイルもタンクへと帰ってきます。
オイル量を正しく量るためにもここで一度循環させる事が必要なのです。

残ったオイルはレベルゲージを見ながら適切な量だけ足して入れます。
※オイル量のチェックはオートバイを垂直に立てた状態で行います。
レベルゲージオイルキャップと一体になっているゲージのアッパーとロアー・レベルの範囲内なら一応OKですが、その真ん中あたりが指標です。
3クォート用意したエンジンオイルも、うち1本は半分近く残る事がありますが、目減りした場合に継ぎ足すために、捨てずに取っておきましょう。

ここまでの作業、工具はエンジンオイルの交換のみならマイナスドライバー1本で可能。
あとオイルフィルター交換時は+フィルターレンチです。


続いてミッションオイルの交換はパート2で。

[2009/10/10 Update]

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