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VIN code

VIN code

ハーレーダビッドソンに限った話しではありませんが、欧米の自動車、オートバイには長ったらしいフレーム番号が付いています。
これはVINコード(Vehicle Identification Number Code)と呼ばれるもので、1981年より採用されています。
ISO規格なので北米だけではなくヨーロッパ・メーカーでも採用している事が多いのですが、日本車が国内向けに独自の[車台番号]を割り振っている事のほうがむしろ不思議なのかも知れません。
VINコードは単なる製造番号にとどまらず、メーカー、年式、製造工場、仕様地、エンジンの種類など沢山の情報が埋め込まれており、アメリカ国内ではこの番号によって所有者の住所や修理履歴まで記録、管理されているそうです。
これにより盗難車は転売も修理も出来ないとの事で、ナンバープレートを取り外されると所有者を特定できないという日本の管理体制と大きく異なる部分ではありますが、同時に個人情報を握られる事にもなるのでしょう。

スポーツスターの場合

ここではハーレーダビッドソン・スポーツスター系のコードを調べてみました。
1 HD 1 CH P 1 1 V Y 000000
上記は私のスポーツスターのVINコード(製造番号は省略)で、17桁の英数字が並びます。
それぞれの意味を紐解いてみましょう(モデルコード以外はビッグツイン系も同じです)。

最初の[1]はアメリカ国内で製造されたもの。 海外生産された場合は[5]。
ただし近年はアメリカ国内向けが[1]、輸出仕様が[5]になっています。
日本向け仕様では 2002年までが[1]、2003年モデルから[5]に変更されています。

つづく[H・D]はハーレーダビッドソンの事。

4桁目の[1]は901cc超の「ヘビーウェイト・モーターサイクル」を表し、それより小さい排気量のものは[4]になります。 サイドカー付きは[8]。
スポーツスターなら883は[4]、1000~1200は[1]

次に来る2桁はモデルコードで[CH]ならXL1200S(詳細は後述)。

7桁目はエンジンタイプで[P]はEvo1200cc。
[H]はショベル1000cc、[M]はEvo883cc、[N]はEvo1100cc。
[2]ならインジェクションの883cc、[3]はインジェクションの1200ccを表します。

8桁目の[1]は通常の9月頃リリースされる機種。途中追加モデルは[2]、[4]は外観上の変更またはスペシャルモデル。
[3/5/6]はカリフォルニア仕様。例外的に84年のスポーツスターは[3]。

*9桁目は工場のチェックコードで0~9およびXが割り振られます。

10桁目[V]はモデル年式で、この場合1997年式(詳細は後述)。
なおご存じの通りアメリカでは9月から新年度となるため、それに合わせてHDも9月頃より次年度モデルとなります(例・2009年秋に2010年モデルの販売開始)。

11桁目は工場で、[Y]はヨーク工場(ペンシルバニア州)で組み立てられた事を表します。
[K]はミズーリ州のカンザスシティ工場、[T]ならトマホーク(ウィスコンシン州)、[J]ミルウォーキー(ウィスコンシン州)、[M]はマナウス(ブラジル)、[3]は主にビューエルを生産するイーストトロイ(ウィスコンシン州)。
何故か2010年よりここの記号が変更され[A]がトマホーク、[B]がヨーク、[C]がカンザスシティ、[D]はマナウス、[E]がイーストトロイとなります。
噂されるヨーク工場の移転が実現すると、新たなコードが出来るのでしょう。
ちなみに最近のスポーツスター・シリーズはカンザスシティ工場で生産されています。

*残り6桁はシリアルナンバー。

1 HD 1 CH P 1 1 V Y 000000
私のスポーツスターは1997年式のXL1200Sで、アメリカのヨーク工場で組み立てられ、通常の9月発売されたモデルであることが判ります。

モデルコード

5桁目+6桁目の2文字で表されるモデルコードですが、2006年までは・・・
・CA: XLH883、1000、1100、1200の各スタンダード。
・CB: XLS  ・CC: XLX  ・CD: XR1000  ・CE: XLH883ハガー
・CF: XLH883デラックス  ・CG: XL1200C  ・CH: XL1200S  
・CJ: XL883C  ・CK: XL883R  ・CL: XL1200R  ・CM: XL883L

※現行モデル(2007年頃から)は変更されていて・・・
・CN: XL883  ・CP: XL883C  ・CR: XL883L('11-SuperLow含む)
・CS: XL883R  ・CT: XL1200C(2011年以降も同じ)  ・CV: XL1200R
・CWおよびCX: XL1200L  ・CY: XL50  ・CZ: XL1200N
・LA: XR1200  ・LC: XL1200X  ・LD: XR1200X  ・LE: IRON883
・LF: XL1200V
Sportster1200LowにCWとCXがある理由は不明。

年式

10桁目、年式コードは全メーカー統一で、紛らわしいI/O/Q/Uなどは使われません。
・1981年[B] ・1982年[C] ・1983年[D] ・1984年[E] ・1985年[F]
・1986年[G] ・1987年[H] ・1988年[J] ・1989年[K] ・1990年[L]
・1991年[M] ・1992年[N] ・1993年[P] ・1994年[R] ・1995年[S]
・1996年[T] ・1997年[V] ・1998年[W] ・1999年[X] ・2000年[Y]
・2001年[1] ・2002年[2] ・2003年[3] ・2004年[4] ・2005年[5]
・2006年[6] ・2007年[7] ・2008年[8] ・2009年[9] ・2010年[A]
※2011年より最初のコード[B]に戻ります。
・2011年[B] ・2012年[C] ・2013年[D] ・2014年[E] ・2015年[F]
・2016年[G] ・2017年[H] ・・・・

4カムエンジン

かつてのXLH883(スタンダードモデル)の場合、1HDのあとに小排気量の[4]、モデルコードの[CA]、エンジンタイプ[M]と並び[4CAM]となっていました。
4CAM、つまりスポーツスターの定義とも言える4個のカムを表示しており、おそらくこれは偶然ではなく、そうなるようにVINコードを決めたのでは無いか? と推測できます。
担当者のちょっとした洒落っ気でしょうか。

4CAM

[2013/05/10 Update]

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